スポーツフォーラム21とは
本フォーラムは、
スポーツと医療というキーワードで繋がりのある人達が、
職種にかかわらず同じ立場で知識を高め合う場です。
参加者それぞれの観点から、スポーツ選手の故障に対する医療現場での診断・治療方法、競技現場でのトレーニング・コンディショニング方法、投げる・打つ・走るというパフォーマンスの分析と実践への応用、スポーツとしての各種目の醍醐味などについて、単に講演を聴くだけでなく、自分自身が日常考えて行っていることや疑問に思っていることなどを出し合い、積極的に討論に参加して頂くのが本フォーラムの趣旨です。
そのため、参加希望者には、既に参加している人からの責任のある紹介で参加してもらうことを原則とした、セミクローズドな会の形態を取らせて頂いています。
参加される方々には、本趣旨をご理解いただき、このフォーラムを契機に人の和を拡げることで、選手が心おきなく競技に専念できる環境を作っていただくきっかけになれば幸いです。
2001年1月13日
スポーツフォーラム21 代表世話人 筒井廣明
2001年に本フォーラムを発足させた経緯
1990年に開院した昭和大学藤が丘リハビリテーション病院は、開院当初からはるかに多くの選手が単身あるいはトレーナーと共に来院され、当院独自の考え方に基づく画像診断や運動療法あるいは手術療法などにより、スポーツ復帰をして頂くことが出来ました。
その際には、選手の治療やコンディショニングを通して、選手・監督・コーチ・トレーナーとトレーニング方法やスキルに関するそれぞれの専門分野からの貴重な意見を聞くことが出来、医療サイドとして基礎研究などを基に運動療法や手術方法を考案し、現場サイドの要望に応えてきました。
しかし、スポーツ医学という呼称が一般化してきたにもかかわらず、医療サイドと現場サイドとの間には考え方にもギャップがあり、選手が治療から復帰に至る過程において、充分満足のいくものになっているとは言えませんでした。
特にスポーツ選手が故障なく、あるいは故障しても早期に競技復帰できるためには、選手の活動の場、あるいはその地域で必要十分な治療を受けられることが大切です。
その様な治療形態を実現するためには、医療サイドと現場サイドがお互いの立場を理解し合い、それぞれの得意な面を活用するべきであり、整形外科医、理学療法士、アスレティックトレーナー、選手や指導者が職種を超え、同じ土俵で討論し、知識や技術あるいは考え方のレベルアップとすりあわせなどを行うべきと考えていました。
この様なことを考え、10年間のスポーツ選手の治療を通してのご支援の恩返しとして、特に選手が多かった「野球」をメインテーマとして、腹を割った話も出来、お互いの顔が見える会として発足させたのが本フォーラムです。
2010年04月
スポーツフォーラム21事務局
昭和大学藤が丘リハビリテーション病院
スポーツ整形外科 教授 筒井廣明